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入善町「下山芸術の森発電所美術館」で現代アーティスト宇治野宗輝さん個展

大量消費された既製品を組み合わせ、音や光、動作を伴う作品を構築する

大量消費された既製品を組み合わせ、音や光、動作を伴う作品を構築する

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 富山・入善町の「下山芸術の森発電所美術館」(入善町下山)で6月18日、現代アーティスト宇治野宗輝さんによる「オーディオ・ディストーション・ダズ・ノット・ディストート・マター」が開催される。

もともとは大正時代の水力発電所だった「下山芸術の森発電所美術館」

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 1964(昭和39)年生まれの宇治野さんは1990年代から、自らが学生時代だったころの1970年代後半からそれまでにかけての家具、電化製品、自動車など、どの家庭にもあった日常生活で使われる大量生産品を組み合わせた「サウンドスカルプチャー」を製作・展示している。作曲も手掛け、音楽を奏でながらのライブパフォーマンスも行う。

 北陸では初めての個展となる同展では、館内の照明を落とし、音と光と映像を織り交ぜた約20分間のライブパフォーマンスも予定。人間の視野よりも広い角度となる360度で展開するため、同じショーも立ち位置を変えると、全く違った内容が見えてくるなど、何度でも楽しめる空間が広がるという。

 5月下旬から入善に滞在し、約1カ月の間、夜遅くまで製作を続けてきた宇治野さん。発電所の面影を残す展示空間を見ながら、製作に取り掛かったという。宇治野さんをサポートする、入善町文化振興財団の上田智文さんは「コスモホールの舞台照明を20年務めていることから、多くの要望を受けている。もらったプログラムを照明信号に変換し、明るさの調整など細かく調整できるようにするなど、作家さんのやりたいことを実現していきたい」と話す。

 上田さんは「現代美術の知識がなくても楽しんでもらいたいと思い、現在進行形で活躍する宇治野宗輝さんにオファーを出した。身近で使っていた既製品が、見たこともないような動きや音を発する様子は面白い。夏休み期間中、親子連れで来て現代美術を楽しんでほしい」と話す。9月4日まで。

 開催時間は9時~17時(入場は16時30分まで)。月曜休館。入場料は、一般600円、高大生300円、中学生以下は無料。

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