北日本新聞社の地域活性化プロジェクト「富山もよう」が10月2日、「グッド・デザインベスト100」に入賞した。
「富山のいいもの、もようにしたら 富山をもっと好きになる」を合言葉に、富山の特産品や名所などを模様に仕立てていくプロジェクト。2014(平成26)年8月より、朝刊のラッピングを皮切りに現在まで11柄を発表してきた。その後、各種プロダクト開発や自治体事業などにも広がりを見せ、地域の魅力をアピールする存在となった。
「グッドデザイン・ベスト100」は「2019年度グッドデザイン賞」受賞対象の中で、審査委員会により特に高い評価を得た100件に授与されるもの。同プロジェクトについて審査員は「原風景を改めて形にし、眺める。観光写真のように土地をイメージする画像は各地域のシンボルとしても定着したが、イメージは劣化していく。改めてその環境を違ったメディアとしてパターンに展開することの意味がここにはある」と評価した。
デザインを担当した鈴木マサルさんは、テキスタイルデザイナーであり東京造形大学の教授を務める。これまでファブリックブランド「OTTAIPNU(オッタイピイヌ)を立ち上げるほか「マリメッコ」をはじめとしたブランドデザインを手掛けてきた。受賞に当たり「たくさんの人たちが献身的に関わり、たくさんの富山の人に支えられてここまで継続することができた『富山もよう』。まさかこんな素晴らしい賞を受賞するとは夢にも思っていなかった。関わってきてくれた全ての人に感謝したい」と話す。