アフリカ布雑貨を販売する「FDCプロジェクト」が7月、富山市内のカフェや商店などで本格的な商品販売をスタートした。
富山市出身で、現在東京の高校に通うリコさんとアフリカの中学に通う妹のマイコさんの姉妹が立ち上げた「FDC(Favour's Dream Collection)プロジェクト」。アフリカの布雑貨を販売し、その収益でハウスキーパーのアフリカ人女性を日本に招待する。
リコさんは「父がアフリカ勤務となり、昨年8月に父の元を訪れた。仲良くなったハウスキーパーのフェイボさんの夢が『日本に行くこと』と聞き、彼女の夢をかなえてあげたいと思った」と経緯を振り返る。
今年1月、父と共にアフリカに住む妹のマイコさんと連携を取りながら、現地で購入できるアフリカ布を使った小物制作をフェイボさんに依頼。今年4月にマイコさんの日本帰国に合わせてバッグやポーチなどの試作商品を作り、知人たちに販売したところ評判が良く、販売依頼が殺到した。
今回は7月の帰国に合わせ、スカートやクッションカバーなど商品規格や点数を追加。市内のカフェや商店などに協力を仰ぎ、販売を始めた。販売店は「café 54」「salom de matier」「MUROYA」「エフテレット」「ロイヤルプリンセス」(以上、富山市)、「石崎家具 福光本店」(南砺市福光町)。
8月25日に富山市民プラザ前で行われる「越中大手市場」(富山市大手町6)での出店も予定する。
商品を製作するアフリカ人のフェイボさんは「浴衣を着て浅草に行ったり、雪を見たりしてみたい」と話す。
リコさんは「日本と海外をつなぐことに興味があり、自分でできることを考えて企画した。アフリカの布地は鮮やかな色や個性的な模様が特徴。身に着けると気持ちが楽しくなるのが魅力」と話す。「富山に住む皆さんの協力のおかげで、順調にお金がたまってきた。来年春あたりの来日を目指して頑張っている」とも。
越中大手市場の開催時間は10時~16時。