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富山駅でサイレントDJイベント ライブペイントや芋の販売も

出演DJの6人

出演DJの6人

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 サイレントDJイベント「ARTOYAMA DISCO(アートヤマディスコ)」が8月15日、富山駅南北自由通路の新幹線改札前付近で開催される。

イベントのフライヤー

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 企画したのは、魚津市出身で東京都在DJのSHIJIMA-RU(しじまーる)さん。学生時代にストリートダンスと吹奏楽経験があり、幅広い音楽に興味を持っている。大学生の頃から続けていた途上国支援で現地に赴いた際、村人が「4つ打ち」音楽(テクノ、ハウス、ディスコなどのダンスミュージック)で老若男女問わず踊っている様子を目の当たりにしたことから「誰もが踊れる心地よさ」をテーマに「4つ打ち」をメインに選曲するようになった。現在、昼間は会社員、夜はDJとして都内各地で活動し、自主イベント「JUMBLE DISCO」を不定期で開いている。

 SHIJIMA-RUさんは「富山駅は赤ちゃんから高齢の方まで、幅広い人たちが利用しているが、その人々が新しく接点を持つことはなかなか難しい。駅に音楽、アート、飲食を置くことで、昨日までは生まれなかったつながりや接点を生み出したいと思った」と振り返る。

 同企画はDJ6人が県内外から集まり、ハウス、ディスコ、アニソン、J-POPなどを自在に選曲。参加者にワイヤレスヘッドホンを貸し出し、音楽をそれぞれ好きな音量で楽しむ「サイレントフェス」となる。参加者はヘッドホンを装着して1人で音楽に没入する感覚と、ライブのように大人数で同じ音楽を共有する感覚の両方が体験できるという。出演は、DJのSHIJIMA-RUさん、Nosal gallagherさん、Yuichiさん、Kanzawa Chikaさん、テツヤさん、雨宮優さん。

 SHIJIMA-RUさんは「以前東京で参加した銭湯や居酒屋を会場にした『サイレントフェス』は、音楽が好きな人と銭湯好きな人、お酒が好きな人、それぞれの入り口から集まって新たなつながりやコミュニティーが自然発生していて魅力的に感じた」と話す。「騒音問題などから通常DJイベントが難しい場所でも『サイレントフェス』なら可能なことも。今回イベントの企画を富山市に交渉すると、『サイレントフェス』ということもあり寛容に許可をもらうことができ開催が実現した」とも。

 当日は、自ら育てた芋をさまざまなイベントで販売し、売り上げの一部を社会に還元する焼き芋店「越中芋騒動」が出店。ライブペイントには、高岡出身で東京在住のアーティストのぐぁさんが登場し、「言葉にできない感覚を引き出す」作品を制作する。

 SHIJIMA-RUさんは「初めて会う高校生たちが同じ音楽で盛り上がる、小学生と高齢の方が同じライブペイントに関心を持つ、ライバル企業の社員さん同士が同じものを食べて笑顔になる、お盆に帰省中の方や観光中の方が富山の新しい一面を知る。そんなつながりや発見ができるイベントとなれば」と笑顔を見せる。

 開催時間は12時~18時。入場無料で、ワイヤレスヘッドホン利用は500円。

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