滑川市にある国登録有形文化財「旧宮崎酒造」(滑川市瀬羽町)周辺で8月20日・21日、「ベトナム・ランタンまつり in なめりかわ」が開催される。
かつて北国街道の宿場町として栄えた瀬羽町の間口が狭く奥行きのある町屋の造りと狭い路地が、ランタン祭りで知られるベトナムの世界遺産の港町ホイアンの古い街並みと似ていることがきっかけとなり、2010年から始まった同イベント。回を重ねるごとに来場者数も増え、滑川とベトナムの魅力を紹介するイベントとして人気を呼んでいる。
色とりどりのベトナムのランタンが大小合わせて約250個飾り付けられた会場内では、さまざまな催しを展開。ベトナムの伝統的スポーツ「ダーカウ」の体験、民族衣装「アオザイ」の試着体験やファッションショー、三輪自転車タクシー「シクロ」の走行など、ベトナムの異国情緒を味わうことができる。
20日16時からのオープニングには、滑川市のゆるキャラ「キラリン」が登場予定。路上ライブ「夕涼みコンサート」では、ベトナム竹琴「トルン」奏者・小栗久美子さんの演奏や濱谷拓也さんの三味線演奏があるほか、旧宮崎酒造酒蔵内のステージでもライブが行われる。
飲食ブースでは、実行委員会特製フォー(ベトナム米麺)をはじめ、チェー(ぜんざい)、揚げ春巻き、バインミー(サンドイッチ)、バインセオ(お好み焼き)、ホイアン名物のカオラウ風汁なし麺など、ベトナムの代表的な料理を屋台で提供。ショッピングゾーンでは、プラバッグやアクセサリーなどのベトナム雑貨を販売する。そのほか、滑川の名物「どんどん焼き」や地元商店のスイーツなどの出店も。
昨年参加したという富山市在住の30代女性は「ランタンの明かりが幻想的でとてもきれいだった。今年はアオザイを着て写真を撮ってみたい」と話す。
実行委員の広橋さんは「体験する催しもたくさんあるので、滑川とベトナムのコラボレーションを五感で楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は16時~21時。入場無料。