富山県中央植物園(富山市婦中町上轡田)で8月19日~21日の3日間にわたり、夏休み子ども企画「オオオニバスに乗ってみよう」が行われる。
水草の中で世界最大級の葉を持つ「オオオニバス」の一種で、南米のパラグアイ、アルゼンチン北部に分布する「パラグアイオニバス」。毎年100株以上の苗を育成する同施設の池には、この時期になると最大で直径1.5メートルになるパラグアイオニバスの葉400~500枚ほどが覆う。
パラグアイオニバスの葉の裏には網目状に広がった葉脈があり、中はスポンジ状で空気を含むため、体重30キロの子どもが乗っても水に沈まないほど浮力が強い。その特性を生かし、同施設では毎年、子どもたちを葉に乗せる体験イベントを行っているほか、大人たちの要望に応えた本物そっくりの模型も用意。親子や兄弟で一緒にオオオニバスに乗れると好評だ。
8月19日・20日には夜間開園も行い、夜開性であるパラグアイオニバスの花の観賞会を行う。直径25センチにもなる花は夕方から甘い香りを発しながら開き始め、翌朝には閉じるという過程を2晩繰り返す。花は1晩目が白色で、2晩目は淡いピンク色に変色するといい、30輪ほどの花が幻想的に池に浮かぶ。
パラグアイオニバスの体験イベントは午前の部が9時~12時(受け付けは11時まで)、午後の部が13時~16時(同15時まで)。本物の葉に乗れるのは体重30キロ未満の人のみ。夜間開園は18時30分~21時。入園料は、大人=500円(夜間のみは250円)、高校生以下・70歳以上は無料。