富山市の「フォルツァ総曲輪」(富山市総曲輪3、TEL 076-493-8815)で1月23日、「富山短編映画祭2016」が開催される。
今年で5回目を迎える同映画祭は、映像文化の発信と映像クリエーターの交流・育成を目的に、映像制作に携わる自営業者や一般社会人の愛好家など、県内在住の有志によって運営されている。これまでに国内外より、実写やアニメ、OGなど幅広くジャンルを問わない1作品30分以内の短編映像を公募し、地元富山のクリエーターの作品をはじめ100本を超える映画の上映を行ってきた。
実行委員の島倉和幸さんは「今では巨匠と呼ばれる監督たちも、そのほとんどは自主制作から活動を始めている。映画の最前線が富山で味わえる絶好の機会」と話す。
同日には、コラボ企画として映画「赤い玉、」の上映と、主演の奥田瑛二さん、高橋伴明監督を招いたトークイベント「今どきの映画とエロス 男たちよ!」を開催。「赤い玉、」は人生の半ばを過ぎようとする男が、老いと性の間で葛藤する姿を描いた官能作。草食化した現代の若者や映画業界に、奮起を促したいという監督の思いが込められている。イベントでは、同作の製作エピソードや、日本映画におけるセクシャリティの変遷など、映像表現の魅力について奥田さんらがトークを繰り広げる。
フォルツァ総曲輪の室伏昌子さんは同作の上映について、「高橋監督、奥田さんが映画人のプライドをかけて、自らをさらけだして真正面から取り組んだ作品。エロスの美しさを素直に感じ取ってほしい」と話す。
開催時間は、短編映画祭が10時~、「赤い玉、」の上映およびトークイベントが14時50分~。トークイベントの予約はフォルツァ総曲輪のサイトまで。