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富山の映画館で「海のふた」上映 作品と連動した食イベントも

よしもとばななの同名小説を豊島圭介監督が映画化した

よしもとばななの同名小説を豊島圭介監督が映画化した

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 富山で単館系の映画を上映する「フォルツァ総曲輪」(富山市総曲輪3、TEL 076-493-8815)で12月20日、上映作品「海のふた」と連動した食のイベントが開催される。

料理家のたかはしよしこさんがレシピ・監修した「宝来カレー」

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 原作はよしもとばななが手掛けた初めての新聞連載小説「海のふた」。よしもとさんが毎年夏に家族で訪れていた西伊豆の海辺を舞台に、故郷に戻ってきてかき氷店を開いたまりと、祖母を亡くしたことからまりの実家に預けられることになったはじめちゃんの一夏の交流を描く。映画で主人公・まりを演じるのは、モデルや女優、ムック編集長など幅広いジャンルで活躍する菊池亜希子。劇中でまりが作るかき氷は真冬でも行列ができるかき氷店として話題の「埜庵」が監修し、こだわりのかき氷が作品内でも印象深く映し出されている。

 同館スタッフの樋口さんは作品について、「映像化された文学作品を見ることで、監督と自分の文学の咀嚼(そしゃく)方法について考えたり、映画について誰かと話すきっかけになったりすれば」と話す。

 12月20日の上映後には関連イベントとして、富山でフリーの編集者として活動し、「ROSE CELAVY PRESS(ローズ セラヴィ プレス)を主宰する荒井江里さんによるカレーとかき氷を提供する。カレーは荒井さんが手掛けた冊子「宝来カレー」に登場する画家の牧野伊三夫さんのスケッチから生まれた富山湾と立山連峰を模したオリジナルのカレー。かき氷のシロップは季節の素材で手作りしたものを準備する。

 樋口さんは「荒井さんの作るものや地方にやって来て自分らしく生きる前向きな空気が『うみのふた』と重なった。映画を見た後、ごはんを食べることで生まれる人との出会いやコミュニケーションを楽しんでもらえたら」と話す。

 「海のふた」上映期間は12月19日~25日。20日のイベントは予約制で定員20人。詳しくはフォルツァ総曲輪ウェブサイトで確認できる。

 上映時間は16時45分~18時20分。

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