実用英語技能検定1級に合格したラパ ニキータさん(写真中央)
独立行政法人国立高等専門学校機構 富山高等専門学校(富山県富山市・射水市 校長:國枝 佳明 以下「富山高専」という。)の学生が、2024年度第1回実用英語技能検定(以下、「英検」という)において1級に合格したことを、令和6年10月10日(木)に校長先生に報告しました。
◆英検1級について
英検は、公益財団法人日本英語検定協会が実施する日本の英語の語学検定です。英検1級の一次試験ではマークシート方式及び記述式の英作文問題が出題され、二次試験では面接委員2人と自由会話、スピーチ、Q&Aを行います。英検1級は非常に難関な資格として知られており、TOEICで900点以上獲得できる人でも合格するのは難しく、英語教師でも英検1級に合格できる実力を有する者は少数とされています。合格率は2015年度で12.0%(2016年度以降は発表なし)と低く、英語資格試験の中でも最難関と言われています。
◆英検1級合格
本校の学生で英検1級に合格したのは、2020年以来、3人目の快挙となります。3年生では初の合格です。
合格した学生は、2年生のときに初めて英検1級に挑戦し、今回が二度目の挑戦でした。一次試験を突破するために、長文問題などに出てくる単語をノートにメモしたり、単語帳を何度も学習したりして、単語の暗記に努めました。また、二次試験対策として使える表現の蓄積やネイティブ教員に発音を矯正してもらいました。家でも家族を相手に、模擬面接の練習をしました。
この学生は、母語はロシア語ですが、幼いころから日本に住み、日本語も母語レベルとなりました。英語圏への長期滞在経験はなく、学校の授業と自主的な勉強で力をつけてきました。また、読書が好きで、ドストエフスキーの『罪と罰』を読むなど、読書するのが当たり前の生活を送っています。そのような習慣も、彼の言語能力全体を押し上げています。
◆英語学習の取り組みについて
富山高専の射水キャンパスでは、低学年は主に総合英語、英語表現、英会話など授業があり、バランスよく実用的な英語力の指導に努めています。また、1年次は英語検定、2年次はTOEIC Bridge、3年生以上はTOEIC IPテストを活用し、学生は自身の英語力をチェックしながら自主的に学んでいけるようにしています。TOEICについては年に3回、学内で受験できる機会を設けており、それ以外にも学生はオフィシャルTOEICも受験しています。
◆富山高等専門学校について
富山高等専門学校は、平成21年10月に国立高等専門学校の高度化再編により、富山工業高等専門学校と富山商船高等専門学校が統合して創立されました。
本校は、工学系4学科(機械システム工学科、電気制御システム工学科、物質化学工学科、電子情報工学科)、人文社会系1学科(国際ビジネス学科)、商船系1学科(商船学科)の合計6学科の本科、及び専攻科からなっており、世界で活躍する技術者、ビジネスパーソン、そして海事技術者を育成しています。また、科学技術・海洋に関連する高度な研究を行っている国内有数の高等教育研究機関です。
本郷キャンパス
射水キャンパス
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 富山高等専門学校
所在地:本郷キャンパス 富山県富山市本郷町13番地
射水キャンパス 富山県射水市海老江練合1番2
校長名:國枝 佳明
設立:2009年10月
HP:https://www.nc-toyama.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関