2018年にノーベル平和賞を受賞した、コンゴ民主共和国の婦人科医デニ・ムクウェゲさんのドキュメンタリー映画「女を修理する男」の上映イベントが2月9日、「富山大学」五福キャンパスの黒田講堂(富山市五福)で行われる。
20年以上続く紛争によって深刻な貧困、飢餓、性暴力の問題を抱えるコンゴ東部。ムクウェゲ医師は1998年、同地に「パンジー病院」を設立し、これまで4万人以上のレイプ被害者を治療、精神的ケアを施す。国連本部をはじめ、世界各地で性暴力に関する演説も実施。女性の人権尊重を訴える活動が国際社会で評価され、2018年にノーベル平和賞を受賞した。
ドキュメンタリー映画では暗殺未遂に遭いながらも、レイプ被害者に献身的な治療を施すムクウェゲ医師の活動を、レイプサバイバーや女性団体の証言を交えながら追う。ムクウェゲ医師の命懸けの奔走を通して、鉱物資源を巡る紛争の実態、性暴力が武器と同義に扱われる背景も掘り下げる。
今回のイベントでは同作の上映とトークショーを行う。2016年に「コンゴの性暴力と紛争を考える会」メンバーとして、ムクウェゲ医師の来日を実現させた「Action for Future Toyama」代表の大平和希子さん、県内で性暴力被害女性の医療支援に携わる産婦人科医の種部恭子さんがゲスト登壇する。
13時開場、13時30分上映。料金は、一般前売り=1,500円、一般当日=2,000円、学生=500円。チケットは「Coffee&Slowfoodエコーレ」「カフェゴッコ」「くれは珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)堂 桝(ます)カフィ」で販売中。