富山の紙専門店「紙のかめたに」(富山市三番町1、TEL 076-421-2095)で11月2日、企画展「紙と印刷」が始まった。
専門業者によるメンテナンスでとても良い状態の「ナガイ製」活版印刷機
「紙のかめたに」「Chiyo letterpress」「びるだん和紙」が合同で企画する同展。
「紙のかめたに」は、富山の薬の梱包紙の店として創業し今年で142年目を迎える老舗。現在はびるだん和紙をはじめ、和紙、色紙、金封紙、和紙雑貨などを種類豊富に取りそろえる。
会場では、富山で活版印刷活動を行う「CHIYO LETTERPRESS」の千代史絵さんが、昭和40年代製造の活版印刷機を使った受注名刺制作やオリジナル商品を販売する。越中和紙の一つである「びるだん和紙」を日本で唯一継承するという和紙職人・川原隆邦さんの和紙作品展示、びるだん和紙を使った紙小物の販売も行う。
千代さんは「活版印刷機はとても状態のよい物を使っている。活版印刷の魅力を知ってもらえるいい機会になれば。気軽に遊びに来てほしい」。「紙のかめたに」の亀谷徳代さんは「和紙に触れてもらうことで、少しでも和紙へ興味を持ってもらえたらうれしい」と話す。
会期中、土曜・日曜は「お正月かざりをつくろう」と題した活版印刷と版画を使ったワークショップも開催する。
開催時間は10時~17時。ワークショップは7日・8日・14日・15日=13時~16時。参加費は500円。水曜定休。