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富山のカフェで仏室内楽アンサンブル公演 小津安二郎の映画とともに

ライブをイメージして富山公演フライヤー用に作られた模型

ライブをイメージして富山公演フライヤー用に作られた模型

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 富山市の住宅街にあるカフェ「nowhere(ノーホエア)」(富山市婦中町下坂倉)で10月28日、フランスで結成された室内楽アンサンブル「0(ゼロ)」の来日ツアー富山公演が行われる。

住宅街にたたずむ白を基調とした店舗

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 同アンサンブルは、フランスの人気作家シルヴァン・ジョヴォさん、武満徹作曲賞を受賞した現代作曲家・ジョエル・メラさん、パリ管弦楽団のパーカッション奏者・ステファヌ・ガリンさんによる現代音楽アンサンブル。2年半ぶり2回目の日本公演となる。

 9月に新作「Umarete Wa Mita keredo」をリリースした同アンサンブル。小津安二郎のサイレント・フィルム「大人の見る絵本 生まれてはみたけれど」の伴奏付き上映会のために制作したサウンドトラックから14曲をセレクトしたアルバム内容となっている。

 来日ツアーでは、新作のレコーディングに参加したマーラー室内管弦楽団のフルート奏者・フリア・ガイエーゴさんを加えた4人編成で、小津映画のスクリーニングとともにパフォーマンスを披露する。

 富山公演の会場となる同店は、地元の野菜をメーン食材として使った料理の提供のほか、CDや書籍、身近なアート作品の販売も行う店。これまでも多くの国内外音楽家のコンサートを開いており、来月に公演を控えるドイツ人のピアニスト、ヘニング・シュミットさんの新作アルバム「Walzer」に収録する楽曲「nowhere」は、同店とそこに集まる人たちをイメージして作られた。

 店主の安川さんは「ゼロの前回公演は、歯切れのよいトークのような打楽器のリズムに積み重ねていく音が印象的で、実験的ながらも爽やかで楽しい音楽だと思った。ニューアルバムの曲は、フルートによってメロディーが強調され、牧歌的な雰囲気がモノクロの映像にとても合う。映画『生まれてはみたけれど』には、少年時代の遠い記憶を呼び起こすような感覚があり、実際に映像と生の演奏がどのように合わさるのかすごく楽しみ。室内音楽の新たな可能性をぜひ体験してほしい」と話す。

 19時開場、20時開演。料金は、予約=2,500円、当日=3,000円(以上ドリンク代別途)。

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