「第12 回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2018(IPT2018)」が現在、「富山県美術館」(富山市木場町)で開催されている。
ブワディカ・マチンさんの入賞作品「ポーランド的映画からの逃走」(2017年/ポーランド)
同展は世界から最新のポスターを公募し、審査・選抜する日本で唯一の国際公募展。日本のグラフィックデザインをけん引した田中一光、亀倉雄策、福田繁雄らグラフィックデザイナーの協力のもと、1985(昭和60)年に同美術館の前身「富山県立近代美術館」で初開催された。以来、3年に1度のトリエンナーレ方式で行われ、富山県美術館への移転後の開催は今回が初となる。
初めて30歳以下の応募者を対象とした「U30」部門を設けた今回は、世界47の国と地域から計3239点のポスターが集結。全応募作から選ばれた入選・受賞作に加えて、実行委員・審査員による招待作品を加えた411点を展示する。
最高賞のグランプリを獲得したのは、スイス人とドイツ人のユニット、バルディンガー・ビュフーさん(アンドレ・バルディンガー&トアン・ヴュフー)の作品「bvh グラフィック週間での展覧会ポスター」。彼らのユニット名から「b」「v」「h」の3文字を取り上げ、ダイナミックなレイアウトを施した。
展示期間中は市内各所で協賛イベント「ポスターの街・とやま」も同時開催。「富山電気ビルディング」「ANAクラウンプラザホテル富山」「ホテルグランテラス富山」などの各ホテル、JR富山駅、「マリエとやま」のほか、中央通りや総曲輪の商店街でも様々なポスターを展示する。
同館の開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)。観覧料は、一般1,100円、大学生550円、高校生以下無料。10月8日まで。