「真夏の怪談会 南砺怪談物語」が8月25日、南砺市の温泉施設「法林寺温泉」（南砺市法林寺、TEL 0763-52-4251）で開催される。

源泉かけ流し、循環なしにこだわった温泉

　参加者同士で自分の身に起きた不思議な体験話や怪談話を持ち寄って語り合うというもの。同温泉では初開催となり、当日は「北陸怪談研究会」が司会を務める。

　社長の中川良一さんは「司会を依頼した『北陸怪談研究会』さんが企画した、金沢での怪談会に参加した。定員を上回る方が参加されていて、涼を求めている人の多さを知った。怪談会が終わった後も盛り上がっているのを見て、法林寺温泉でも実施したいと考えた」と振り返る。

　当日はホラー映画を持ち寄り参加者がプレゼンを行う「最恐 ホラー映画のビブリオバトル」も同時開催する。参加者それぞれが思う最恐のホラー映画を発表し、全員から怖すぎて見たくないと思った映画への投票を集め「最恐ホラー映画」を決定していく。

　法林寺温泉は1974（昭和49）年、医王山の麓で開湯。以来、小規模ながらも源泉かけ流し、循環無しにこだわった温泉施設として地元南砺市の人たちの間でも隠れ湯的な穴場スポットとして親しまれてきた。地元住民や近場のIOX-AROZA（イオックスアローザ）スキー場帰りのスキー、スノーボード客も足を運んでいる。 施設内では、さまざまなカルチャーイベントも不定期で開いている。

　中川さんは「富山県ではあまりないが、同じ北陸の石川県、福井県ではすでに行われている怪談会。このような機会を増やして、怪談が好きな人同士のコミュニケーションネットワークに広がればいい。熱い温泉でひやりとした怪談話を楽しんでほしい」と呼び掛ける。

　開催時間は18時30分～23時。参加無料（入浴料・宿泊費は別途）。