富山市中央通のシアターカフェ「ほとり座」(富山市中央通1)で4月28日、北斎を語るイベント「北斎ナイツ」が開催される。
同カフェで同日から5月11日までの2週間、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の真実に迫るドキュメンタリー映画「Hokusai:Old Man Crazy to Paint(邦題=大英博物館プレゼンツ 北斎)」を上映。皮切りとして、上映後に同イベントを開く。
ほとり座の蛯谷耕太郎さんは「北斎は教科書にも出てくる有名画家だが、なぜ当時にして世界中に影響を及ぼしたのか、そして現代の漫画やアニメ文化の礎にもなったことを語られる機会は少ない。描くことに人生をささげた北斎の真価に迫るこの映画は、絵や写真や映像・音楽や料理やものを作ることが好きな全ての人に見てもらいたいと思った」と話す。
同イベントでは、富士山という日本人の心の風景を描いた北斎にちなんだ軽食、魚津海風亭による富山の海が料理に詰まった郷土料理「ばいメシ」とあら汁を提供。富山大学大学院芸術文化研究科教授で「開運なんでも鑑定団」鑑定士も務める大熊敏之さんとさまざまな北斎や当時の文化を語るトークセッションを行う。富山の旧家で発見された当時の春画や北斎関連の書籍も販売予定。
蛯谷さんは「偉大な美術家としての北斎はもちろん、政治・経済・着物文化などさまざまな視点から北斎を知り、彼の生涯で多々ある親しみ深いエピソードも交えながら、絵に狂った男に思いをはせてみてほしい。映画を見て、語らいながらお酒を飲めることを楽しみにしている」と笑顔を見せる。
開催時間は19時~22時30分。入場料は2500円。