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富山の版画家・西藤博之さんの個展 ベーシストと舞踏チームのコラボ企画も

連作「ガレキ」の一部

連作「ガレキ」の一部

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 富山市中心部にある文化施設「富山市民プラザ」(富山市大手町6)内のアートギャラリーDで10月21日・22日、富山市在住の版画家・西藤博之さんの個展が行われる。

新作の切り絵

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 独学で木造彫刻・木版画の技法を学んだ西藤さんは、これまで射水市の光照寺、東京、大阪、フランス・パリで展示を行ってきた。同会場での個展は7年ぶりで、「去年の秋に、前回の個展で知り合った若者たちに飲み屋で偶然会った。翌日に彼らのグループ展を市民プラザで見て、触発された」ことがきっかけになったという。

 スペイン語で「全か、無か」という意味の「Todo o Nada」を冠した今回の個展では、今年の5月に大阪市内の画廊「ぎゃらり かのこ」で発表した最新作の版画や、木造彫刻を展示する。「ガレキ」と称した連作では、不規則不連続な形を不定形な板の版画にした。

 関連イベントとして22日には「DOBU6」(富山市総曲輪2、TEL 076-493-0146)で、ベーシスト・泉尚也さんと地元の舞踏カンパニー「peciko」(ペシコ)によるパフォーマンス「音の国の鬼」が行われる。泉さんの同名のソロ・アルバムのCDジャケットを西藤さんが手掛けたことで、企画が実現したという。

 西藤さんは「今の日本は『ガレキの国』だと言えると思う。22日は衆議院選挙の投票日。日本の現状を世に問う個展を若者たちに見てもらいたい」と話す。

 ギャラリーの開館時間は10時~18時。入場無料。22日のイベントは2部制で15時~、19時~。入場料は1,000円(高校生以下無料)。

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