富山市の中心市街地にある千石町通り商店街で7月30日、映画「まちむすび」の撮影が始まった。
2013年に製作された映画「がんこもん」に続いて2作目となる同作。富山シティエフエムの開局20周年記念事業として製作され、作品を通して地域の活性化を目指す。
内容は、借金取りから逃れてきた2人の青年が、ひょんなことから地域通貨を用いて商店街を盛り上げる旗振り役に担がれるという社会派のヒューマンドラマ。2001年より地元で劇団「演人全開 血が滾(たぎ)ってきたぜ!」を主宰する宇野津達也さんが脚本および主人公の一人を務める。
クランクイン当日は、同商店街で定期イベントが開かれており、カメラマンを務める島倉和幸さんが劇中のエンドロールに使用する商店主たちの姿を写真に収めた。
宇野津さんは「千石町というまちから新しい何かを生み出し、それをつないで力にしていきたいという願いを込めた作品。この映画を機に多くの人とつながり、それを富山の力としていきたい」と意気込みを見せる。
前作に引き続き製作統括を務める、千石町通り商店街振興組合副理事長の清水智紀さんは、「個の力ではなかなか難しいことでも皆で協力し合うことで大きなムーブメントとして地域に活力を与え、これからの商店街にとっても挑戦の礎になっていくことを期待している」と力を込める。
同作品は2018年1月の公開を目指す。県内では「北日本新聞ホール」、「富山県教育文化会館」、シネマカフェ「ほとり座」などでの上映を予定している。