富山の南砺市にある山岳古道の道宗道(どうしゅうみち)で10月8日、「世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン大会」が開催される。
今年で4回目を迎える同大会は、浄土真宗の中興の祖「蓮如上人」の弟子である「赤尾の道宗」が、室町時代後期に足しげく通ったという「道宗道」がコース。道宗が開いた行徳寺(南砺市西赤尾町)から、東本願寺の別院・瑞泉寺(南砺市井波)までをランナーたちが走る。ロング(約36キロ、制限時間9時間)、ミドル(約16キロ、同6時間)、ショート(約8キロ、同3時間30分)の3コースがあり、いずれもゴールの瑞泉寺を目指す。
中でも行徳寺の境内からスタートするロングコースは、世界遺産の合掌造り集落を駆け、瑞泉寺までを旅をするように走り抜けるワンウエーコース。急な上りや稜線(りょうせん)がある一方で、風通しのよいブナ林や、砺波平野の散居村を望める見晴らしの良い場所もあり、その起伏に富んだコース内容はランナーたちにも好評という。
大会の翌日には南砺を旅するオプショナルツアーも開催。木のぐいのみ作りや、城端の町歩き、庄川峡のショートクルーズ体験を予定する。
実行委員会の担当者は「苦しんだ分、ゴールした時の達成感は格別。地元の方々の温かい気持ちが伝わる土地の雰囲気も楽しんでほしい」と話す。
年齢制限と参加費は、ロングコース=18歳以上、7,500円、ミドルコース=高校生以上、6,000円、ショートコース=小学5年生以上、参加費3,000円(小・中学生は2,000円)。応募の詳細は公式サイトで確認できる。