富山県産の和精油ブランド「AROMA SELECT(アロマセレクト)」(富山県滑川市)が6月1日、2回目となるヨモギの精油の数量限定販売を発表した。
環境との共生を目指す同ブランドは、森林保全のために伐採された立山山麓の間伐材から和精油を製造・販売。森林保全を目的とした間伐材の有効活用だけでなく、林業支援にもつながるといい、自然にも人にも優しい循環型の仕組みを構築・実践している。富山県産和精油の充実も目指しており、その一環としてヨモギの精油が研究開発された。
ヨモギは河川の土手や野原などに自生する、キク科の植物。草餅の食材として使われており、日本人になじみの深い香りの一つ。他の原材料と比べてヨモギから抽出できる精油はごく僅かなため、ヨモギの収穫量によっては本年度の商品化を見送る予定だったという。上市町の福祉施設である四ツ葉園(上市町稗田)の協力で収穫量が規定数に達したため、本年度も製造販売できることになったという。
開発した同ブランドのスタッフ・坂本龍生さんは「四ツ葉園さんのおかげで、今年も富山県産ヨモギの香りを全国に届けることができる。富山の豊かな自然だけでなく、地域のご縁にも感謝したい。ヨモギの精油を製造販売しているアロマブランドは非常に少ないので、希少なヨモギの精油を楽しんでいただきたい」と話す。
6月10日に開催されるアロマ抽出工場見学会でも、香りを体感することができる。当日は、ヨモギの精油についての紹介以外にも、精油抽出作業の際に熱を帯びた原材料を活用した「足浴」やアロマスプレー作りも予定されている。工場見学会の参加費は1,500円。問い合わせは同ブランドを運営しているプロジェクトデザイン(TEL 076-482-4130)まで。