富山市民プラザ(富山市大手町)3階のマルチスタジオで7月2日、イベント「大人の音楽談義 2017 第1回 ボブ・ディランは何を歌ってきたのか」が開催される。
同イベントはロック、ポップ、ジャズ、ブルースなどのさまざまな音楽の変遷を、ゲストの生演奏を交えながら時代的・文化的側面からたどる企画。今回は音楽評論家・萩原健太さんをMCに迎え、2016年にノーベル文学賞を受賞したアメリカのミュージシャン、ボブ・ディランさんの魅力を解説する。
2014年に発表された萩原さんの著書「ボブ・ディランは何を歌ってきたのか」をテキストに、1962年のデビュー作「ボブ・ディラン」から、2012年の「テンペスト」まで50枚以上におよぶアルバムを生んできたディランさんの音楽性、歌詞の世界をひも解く。
ディランさんのカバーで知られる「東京ボブディラン」をゲストに招いたミニ・ライブも開催される。1993年ごろから東京・池袋を拠点に活動し、ディランさんの熱狂的ファンであるみうらじゅんさんによってメディアに紹介され、マニアの間で大きな話題となった。2003年にはディランさんのトリビュート盤「May Your Song Always Be Sung」に参加。音楽活動のみならず、池袋でディランさんをコンセプトにしたカフェ・バー「ポルカドッツ」を経営する。
同イベントを企画したオレンジ・ヴォイス・ファクトリーの越澤勝さんは「自分もディランの全アルバムを持っていながら、いまだに魅力の全容がつかめず入り口が見つかっていない。萩原さんの適切なガイドで、『風に吹かれて』だけではない深遠なディラン像に迫ってもらいたい」と話す。
開演は14時。チケット料金は、前売り2,300円、当日2,800円。