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富山の伝統工芸で「カターレ富山」の応援旗 ゴールデンウイークに親子で制作

「蛭谷和紙」で制作されたカターレ富山の応援旗

「蛭谷和紙」で制作されたカターレ富山の応援旗

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 富山県総合運動公園陸上競技場(富山市南中田)で5月7日、サッカーJ3のカターレ富山VS福島ユナイテッドFC戦が行われ、富山の伝統工芸品「蛭谷(びるだん)和紙」を用いたワークショップ「親子DEカターレ応援旗作り」が開催された。

和紙職人の川原隆邦さん(前列右)と富山大学 人間発達科学部の学生

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 同イベントは親子で参加する体験型のワークショップで、「蛭谷和紙」にカターレ富山のクラブエンブレムやロゴタイプを版画で刷って旗に仕上げるというもの。地元の工芸品を使用することで「スポーツを通した地域産業との交流」を創出することを目的に、カターレ富山と富山大学人間発達科学部の学生が共同で企画した。好天に恵まれたゴールデンウイーク最終日ということもあり、約50組の家族連れサポーターが参加しにぎわいを見せた。

 使用した和紙は越中三大和紙の一つで約400年の歴史を持つ「蛭谷和紙」。当日は、蛭谷和紙作りの技法を受け継ぐ唯一の後継者である和紙職人の川原隆邦さんが講師として招かれ、ワークショップを通して和紙作りの魅力や苦労を参加者に伝えた。

 小学生の男の子と参加した県内在住の男性は「親子で参加するイベントなので、ゴールデンウイークの良い思い出になった。後日、制作した旗に選手のサインがもらえるという特典もうれしい」と話す。

 和紙だけでなく版の制作も行った川原さんは「スポーツの試合会場との異色の組み合わせで、和紙になじみのない人たちにも和紙を身近に感じてもらえた。『和紙』と『スポーツ』という異なる文化が交わることで、お互いの魅力を引き出したり、新たな発見につながったりしたと思う」と話す。「親子参加型のイベントだったので、大人と子どもの両方に和紙の魅力に触れてもらうことができた点も良かった」とも。

 試合は、同イベントで制作された応援旗が翻る中、13時にキックオフ。カターレ富山が福島ユナイテッドFCに2-0で勝利し、順位を暫定5位から2位に上げた。カターレ富山の次回ホームゲームは今月20日、同競技場で「Y.S.C.C.横浜」と対戦する。

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