富山市二俣にあった農産物直売所「やさいの日」が7月1日に中央通りに移転オープンした。
幻の野菜ともいわれる新潟の「えんぴつなす」や味の濃い枝豆「富山ブラック」なども取りそろえる
「以前は車で来店しやすいようにと広い駐車場を設けていたが、コンパクトシティをうたった富山市のまちづくりに合わせ、歩く人を対象に中央通への移転を決めた」と代表の荒井幸治さん。
店内には富山市内の農家が栽培した無農薬野菜をはじめ、全国からえりすぐった野菜、無添加にこだわった手作りの弁当「やさいの日弁当」(500円)やスーパーでは扱っていないお菓子、五箇山豆腐や油揚げなども取りそろえている。
今の季節、同店の「お薦め」は幻の野菜ともいわれる「えんぴつなす」。新潟の伝統野菜で実の先が鋭く鉛筆のようにとがった形をしており、小さいうちに収穫するため皮が薄く、「浅漬けにお薦め」という。
ほかにも、富山に2軒しかない養蜂家のうちの1軒である「有川花峰園」の貴重なアカシア蜂蜜や週2回しか生産されない五箇山のおぼろ豆腐を夏場だけ取り扱うなど、生産者との深いつながりを背景に品ぞろえを充実させる。障がい者福祉施設で作られた野菜なども積極的に受け入れ販売。
荒井さん自身も「アライファーム」という畑で日々農作物を育てており、年間100種ほどの野菜や果物を作っている。
「目標は百果、百樹、百菜。アーケードのある商店街なら雨の日も快適に買い物ができるし子連れにも安心。通りに活気ができるきっかけになれば」と意気込む。
営業時間は10時~19時。