魚津市内の金太郎温泉近くの住宅街に11月23日、ハンドメード時計専門店「meu tempo(メウ・テンポ)」(魚津市東尾崎)がオープンする。
ブランド名でもある店名の「メウ・テンポ」はポルトガル語で「私の時間」を意味する。店舗は、販売スペース以外にも工房とシェアスペースを併設する。
かつて鍼灸院として使われていた物件を改装したという店内は、自身が作る時計のアンティークな雰囲気をイメージ。腕時計を中心に、掛け時計、バングルやネックレスなど真ちゅうを使ったアクセサリーを並べる。
店主で時計作家の伊藤美沙さんは、東京・吉祥寺にある時計店で販売員をしながら手作り時計の教室に通い、時計工房のアシスタントを経て2010年に故郷の富山で独立。雑貨店などへの卸販売や全国各地のイベントに出店し、自店オープンにこぎ着けた。
アンティーク加工を施した時計は、真ちゅうの板を丸く曲げてろう付けしたケースに、オリジナルの文字盤をはめて組み立て、止め具や革ベルトも手作りする。仕上げのコーティングをしていないため、使い込むほどに自然な色の変化が楽しめるのが特長という。
伊藤さんは「客が電池交換などでメンテナンスに持ち込んだ、自分の作った時計の変化を見て、使う人と時計との時間を感じられるのがうれしい」と話す。
一つひとつデザインが異なる腕時計は男女兼用。価格は、腕時計が1万5,000円~2万円、アクセサリーは3,000円~。
伊藤さんは「やってみたいことがたくさんある。今後はワークショップや、飲食関係などの異業種とのイベントも企画したい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~18時。水曜・木曜・日曜定休。