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富山の単館系映画館「フォルツァ総曲輪」休館迫る 「百円の恋」をアンコール上映

フォルツァの映写機を撮影したポストカード

フォルツァの映写機を撮影したポストカード

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 9月末に休館する富山で唯一のミニシアター「フォルツァ総曲輪」(富山市総曲輪3、TEL 076-493-8815)が、9月22日をもって9年半の映画上映を終える。

最後の上映作「百円の恋」

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 同館は商業ベースにのらないアート作からカルト作、社会派ドキュメンタリーや、富山出身の監督の作品も積極的に上映し、街中の文化の発信地として存在感を発揮してきた。しかし運営費の3分の1を市の補助金に頼ってきたことや、大型シネコン「J MAX THEATER(ジェーマックスシアター)とやま」が開業したこともあり、行政の判断によって休館が決まった。

 最後の上映となる22日には、8月から募っていた人気投票「フォルツァ私のベスト3」の第1位作品を上映する。休館を惜しむ映画ファンら135人、216作品の投票が集まった結果、ボクシングに懸けるアラサー女子の奮闘を描いた安藤サクラさん主演作「百円の恋」が1位を獲得。9月17日から22日まで再上映する。

 ほかに、自転車レースの最高峰「ツール・ド・フランス」7連覇の名選手の衝撃の半生を描いた「疑惑のチャンピオン」、1987年度アカデミー外国語映画賞受賞の「バベットの晩餐会 デジタルリマスター版」が最後のプログラムとなる。

 22日には「バベットの晩餐会」コラボ企画として、同作に登場する料理の一部を再現したディナー、ピアノと歌の独唱、シネマトークを盛り込んだ「フォルツァ総曲輪の思い出を語る夕べ ~バベットの晩餐会を味わいながら~」も予定されている。

 同館のスタッフである中川さんは「『フォルツァ総曲輪』は、皆さんに場所を提供してきたにすぎない。もし何らかの文化が生まれたとしたら、それは映画を見に来てくださったお客さまや、利用してくださった皆さんによって生み出され育てられたもの。そんな場所を守らなければと思っている」と話す。

 同館館長の室伏さんは「9年7カ月、多くの皆さまに支えていただき感謝している。休館後も街中で映画を上映できる場をつくろうという計画もあるので、その動きをサポートしていけたらと思う。映画がもたらす大きな文化の明かりが消えないようにしたい」と話す。

 同館では映画を鑑賞した先着300人に、「フォルツァ総曲輪メモリアルポストカード」を進呈中。在庫がなくなり次第終了。

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