立山町の虫谷地区に9月3日、フリースペース「立山青山共同創造舎」がオープンする。
同地区で空き家だった古民家をリノベーションした同スペース。千葉県在住のオーナー・青山大地さんは「よく遊びに来る富山に居場所を持てたら」という思いから、友人の和紙作家・川原隆邦さんの住む同地区で空き家だった古民家を購入。2階建て、10部屋ある古民家の2階部分は居住スペースとして使い、1階部分を虫谷に遊びに来た人が気軽に利用できる共有スペースにしようと室内を改修した。
「虫谷地区はもともと13世帯しかない小さな集落。この場所に移り住んでから、空き家が多いことに気付いた。村に人がいれば、いろんな風が入ってくる。人のパワーでこの村がもっと元気になればと思った」と川原さん。「川原さんの意見に賛同できたので、場所を提供することで協力できればと考えた」と青山さん。
川原さんを中心にリノベーションした同施設は1階部分のフリースペースを「立山青山共同創造舎」と名付け、今後はイベントやワークショップ、ゲストハウスなどさまざまな形態で利用する予定。
同スペースの第1弾企画として9月3日より、ギャラリー「葵堂(あおいどう)」がプチギャラリーとワークショップを開催。立山町の自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「FLAT COFFEE」のコーヒーや焼き菓子なども同スペースで販売する。2週目以降は、アウトドアデザートやお花、コーヒーのワークショップを考えているという。
川原さんは「この地域にエネルギーの発信源を作りたい。自分で何かやりたいがどうしていいか分からない、という人たちはけっこういる。そんな人たちの背中を押す場所になれれば。チャレンジしたい人はどんどん利用してもらい、いい連鎖が起こることを期待している」と話す。
9月の営業は土曜、日曜、月曜。詳細はフェイスブックで確認できる。