富山市民プラザ(富山市大手町)3階のマルチスタジオで7月23日、ポピュラー・ミュージック史に名を刻んだ故プリンスの追悼企画「大人の音楽談義2016 第1回 西寺郷太 プリンスサウンドの研究と実践」が開催される。
米ミネソタ州ミネアポリス出身の世界的ミュージシャン、マルチプレーヤーとして知られたプリンスは、「パープル・レイン」(1984年)、「バッドダンス」(1989年)、「ザ・モースト・ビューティフル・ガール・イン・ザ・ワールド」(1994年)など数多くのメガヒット曲を生み出した。日本では「殿下」の愛称で親しまれ、グラミー賞7度受賞、アルバムセールス累計1億枚以上を記録。ジャンルを逸脱した革新的なサウンドや、音楽業界に迎合しない独創的な活動スタイルでカリスマ的人気を誇ったが、今年4月21日に57歳の若さで急逝した。
同イベントでは、ポップ・ロックバンド「ノーナ・リーヴス」のフロントマンで、1980年代ポップ・ミュージックの研究家としても知られる西寺郷太さんがMCとして登壇。プリンスの熱狂的ファンである西寺さんが、著書「プリンス論」を軸に先鋭的な音楽性やパフォーマンス性、生い立ちや人脈までを解説。訃報を受け、街全体が紫一色に染まったというミネアポリスの現地リポートも交え、音楽シーンに多大な影響を与えたプリンスの足跡を辿る。
ゲストには、KREVAさん、福原美穂さん、近藤房之助さんらとのコラボ活動で知られる、キーボーディストでプロデューサーのSWING-O(スウィンゴ)さんを迎える。
運営を担当するオレンジヴォイス・ファクトリーの越澤勝さんは、「プリンスはブラックミュージックファンだけでなく、ロックファンにももっと評価されるべき天才音楽家。本イベントは、西寺さんのミュージシャンならではの鋭い分析とSWING-Oさんの楽器演奏によって、プリンスの音楽性をスリリングに解体する企画となっている。全ての音楽ファンに来てほしい」と話す。
18時開演。チケットは、前売り=2,300円、当日=2,800円。