富山の建築設計事務所「五割一分」(富山市磯部町3)オフィス2階にあるギャラリースペースで5月14日、静岡県に拠点を置く美術家・望月通陽さんの個展「せんはうたう」が始まった。
望月さんは染色、陶芸、ガラス絵、紙版画、リトグラフ、木彫り、ブロンズなどの多様な手法で作品を発表する美術家で、1980(昭和55)年のデビュー以来、日本各地で数々の個展を開いている。本の装画や挿絵も手掛け、「宮本輝全集(全14巻)」で1995年講談社出版文化賞ブックデザイン賞、画文集「道に降りた散歩家」で2001年ボローニア国際児童図書展賞ラガッツィ賞受賞を受賞。最近では「古典新訳文庫 古典の新訳」(光文社)で200冊を超えるシリーズの装丁なども手掛けている。
会場では、望月さんがこれまでに制作した銅版画(額装)、型染め(額装)、タペストリー、染布、ブロンズなどを中心に約100点の作品を展示。併せて、作品集などの書籍やポストカード、トートバッグ、缶バッジなども販売する。
会場を訪れた30代男性は「以前から望月さんのファンだったが、今回初めて目にする種類の作品がたくさんあり、とても楽しめた」と話していた。
開催時間は11時~20時。会期中は無休。今月29日まで。