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黒部「善巧寺」で寺空間生かした展覧会 極楽浄土の鳥、作家の解釈で描く

清河恵美さんが描いた善巧寺の天井画

清河恵美さんが描いた善巧寺の天井画

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 黒部市宇奈月町にある「白雪山善巧寺」(黒部市宇奈月町浦山)で4月8日から、展覧会「共命鳥(ぐみょうちょう)清河、迦陵頻伽(かりょうびんが)平井」~OTERA THE EXHIBITION 1st~」が開催される。

平井千賀子さんの描いた「迦陵頻伽(かりょうびんが)」

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 同寺院では、先代から受け継ぐ「お寺は文化の発信地」という考えの下、落語会や演劇などの催しや、2006年より恒例となった音楽会「お寺座LIVE」を開催。寺空間を生かしたイベントで、若者などにも知られる存在となった。

 同展は、2012年に日本画家の清河恵美さんが手掛けて話題となった天井画の新調に次ぐ美術企画。毎回経典からキーワードを抜き、作家たちが独自の解釈をもとに描いていくシリーズ企画を予定している。第1回は日本画家の清河恵美さんと平井千香子さんが、極楽浄土に登場する鳥をモチーフに描いた新作など約30点を展示する。

 会場は、客僧の控室として使用する奥座敷などを展示室として利用。会期中の土曜・日曜には12時~15時、隣接する会館を「お寺カフェ」と称して解放する。限定数のランチ(要予約)を提供するなど、寺でゆっくりと時間を過ごす環境を整える。

 主宰で同寺院の住職・雪山さんは「天井画のご縁が広がり、今回の展覧会が実現した。作品はもちろんお寺のハード面も生かして、より楽しんでいただけるように準備している。多くの人に足を運んでもらえれば」と話す。

 開館時間は13時~17時。月曜定休。観覧料は500円(高校生以下無料)。5月8日まで。

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