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有磯海SA下り線メニューが全国大会グランプリ 旬の食材使った「越中とやま 食の玉手箱」

見事グランプリを獲得した有磯海SA下り線レストラン調理長の畑さん

見事グランプリを獲得した有磯海SA下り線レストラン調理長の畑さん

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 全国のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)のレストランが参加する「SA・PAメニューコンテスト全国大会」が1月23日、東京都内開催され、北陸自動車道・有磯海(ありそうみ)SA下り線のメニュー「越中とやま 食の玉手箱 “旅のしおりに思いを込めて”」が見事グランプリに輝いた。

まるで料亭と見間違うほどの逸品「越中とやま 食の玉手箱」の美しい一皿

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 同コンテストは毎年行われているが、全国の高速道路会社が一堂に会した全国大会は初。中日本高速道路主催のコンテストでは7回中3回グランプリを獲得してきた有磯海SA下り線だが、全国大会ということで、いつも以上の力の入れようだったという。

 料理長であるホテルニューオータニ高岡の畑謙太郎さんは「メニューの開発を始めたのが昨年の7月。調理スタッフだけでなくSAスタッフや運営元ホテル関係者も総動員で、約2カ月の試行錯誤を経て完成した。これまでは提供価格2,000円が上限だったが今回は撤廃されているので、今まで使えなかった食材も入れることができた」と話す。

 3,200円で提供する同メニューは、富山の地元食材を中心に前菜、刺し身、魚料理、肉料理、ご飯、わん物、デザートで構成。素材を生かした和洋中のアレンジが施されている。

 「スモークしたバイ貝を生ハムで巻いたり五箇山豆腐とマーボソースを絡めたり、タラの白身とジャガイモをフレンチ風にしたりと、地元富山の人でも食べたことのない味付けになっている。見た目も、金箔やすずなど北陸にゆかりのある食器を使い華やかにした」と畑さん。

 東京のニューオータニホテルのメニューを参考に作ったというデザート「杏仁(あんにん)豆腐」は、寒天とゼラチンの両方を入れて、ふわとろの食感を実現した。表彰式の壇上で審査委員長を務めた陳建一さんから、「杏仁うまかったよ」と高評価を得たという。

 全国大会グランプリ獲得の報道があってから、多いときは1日20食ほどが出る。東京からの観光客は「わざわざ食べに来る価値がある。東京ではこの値段で食べられない」と評価する。

 今回のメニューでは、観光客に人気な富山名物のホタルイカや白エビは使われていない。
「秋・冬は、ホタルイカや白エビは旬ではないので、あえて外して作った。季節の食材にこだわったメニューがグランプリとなりうれしい。富山に車で訪れた際には、ぜひ味わってもらいたい」と笑顔を見せる。

 提供時間は、ランチ=10時~14時、ディナー=17時~20時。有磯海SA上り線では提供していない。

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