ホテル「サカナとサウナ HOTEL&DINER」(氷見市)が8月26日、氷見漁港前にオープンする。
1日1組限定の同ホテルはプライベートサウナ付きで、「氷見市で水揚げされる魚について学び、最高においしく食べてもらう」がコンセプト。富山湾の幸や立山連峰の景観に魅了され、東京・葛飾から氷見市へ移住した魚料理専門家の近森光雄さんがプロデュースする。
1階にダイナーを設ける。富山湾の新鮮な朝どれの魚、氷見産の野菜、ハーブ、スパイスを使い、和食や中華、イタリアン、インド、タイなど世界の料理を参考にしたコースメニューを用意。合わせる素材によって、味や食感が変化するという提案型の料理を提供する。
2階にサウナと寝室を設ける。サウナには全国的に珍しいという「ボナサーム・アウフグースサウナ」を導入。スチームサウナの一種で、蒸気で温める構造になっており、湿度が高く呼吸がしやすいという。蒸気が発生する管にアロマ水を流し込むことで、フィンランド式入浴法「ロウリュ」のような楽しみ方もできるため、季節ごとにさまざまなアロマを用いるという。今後は、薬都・富山らしく漢方を取り入れたアロマの提供も予定する。
サウナ室内は、宿泊客それぞれがリラックスできる明るさに調光可能。休憩時には、富山湾の曲線をイメージしたという特注品「ととのい椅子」を利用できる。
寝室には氷見杉をはじめ、同市在住のフィッシュレザー作家・野口朋寿さんが手がけたランプシェードなどを使用。地元産を取り入れた造りになっている。
近森さんと共にサウナエリアを担当したのは、茨城県ひたちなか市から同市へ移住した本田昌平さん。近森さんと元同僚だという本田さんは「互いにサウナ好きという縁で再会した。我々のこだわりが詰まったサウナを体験してほしい」と話す。
近森さんは「自分が世界一おいしいと思う氷見の魚を、さらにおいしく食べることを追求した場。サウナ後の鋭敏になっている感覚で、最高の魚料理を味わってもらいたい」と意気込む。
1泊ディナー付き(2人限定)の料金は、平日=44,000円、休日=55,000。要予約。