映画「GOLDFISH」の上映が7月15日、富山市中心部のミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪)で始まる。
永瀬正敏さんを主演に迎えた同作は、1978(昭和53)年から活動するパンクバンド「アナーキー(亜無亜危異)」のギタリスト・藤沼伸一さんが初監督を務める。
80年代に社会現象を起こしたバンド「ガンズ」は、メンバーのハルが傷害事件を起こし活動休止となる。30年後、リーダーのアニマルの不純な動機をきっかけに、イチを中心に再結成へと動き出す。しかし、演奏を始めるとそれぞれの考え方や成長のずれがあらわになる。音楽に居場所を求めようと参加を決めたハルだったが、仲間の成長に追いつけず焦りを募らせていく。
主人公のイチを永瀬さん、ハルを北村有起哉さん、アニマルを渋川清彦さんが演じるほか、ロックバンド「怒髪天」のボーカル・増子直純さん、パンクバンド「ニューロティカ」のボーカル・井上あつしさんなど現役のバンドマンも出演する。
藤沼さんは1980(昭和55)年、アルバム「アナーキー」でメジャーデビューを果たす。音楽雑誌「Player」誌上で「日本の5大ブルースギターリスト」として紹介されるなど、ジャンルに縛られることのないギタースタイルが、多くのミュージシャンから高い支持を得ている。
自身の全てをモチーフにしたという同作品では、人生の折り返し地点を迎えた年代に、これまでの人生やアイデンティティーについて問い直すことで葛藤が生じる「ミッドライフクライシス」の苦悩を描くという。
上映初日となる7月15日に藤沼さんによる舞台あいさつを行う。14時10分の回の上映後、16時ごろからを予定。上映は7月21日まで。