再上映企画「見逃した映画特集」が4月29日、富山市中心部のミニシアター「ほとり座」（富山市総曲輪）で始まる。過去に同館や他館で公開された話題作を、テーマごとに5週にわたり上映する。

イベントポスター

　第1週は「好きを突きつめた、彼らの世界」と題し、テレビゲームの大会に参加するプロゲーマーたちに密着したドキュメンタリー「リビング　ザ　ゲーム」（2016）と、クリエーター・堀貴秀さんが独学で7年の歳月をかけて制作したSFストップモーションアニメ「JUNK HEAD」（2021）を上映。

　第2週「じぶんを見つめる、東海テレビドキュメンタリー劇場」では、東海テレビ制作のドキュメンタリー2作を上映。ニュータウンの一角にある平屋で暮らす建築家夫婦を追った「人生フルーツ」（2016）、さまざまな人が働くチョコレートブランドを取材した「チョコレートな人々」（2022）。

　第3週「自分に合った場所や生き方を見つけるために」ではドキュメンタリー2作を上映。登山界最高の栄誉であるピオレドール生涯功労賞を受賞した、日本を代表するクライマー・山野井泰史さんに密着した「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版」（2022）、命綱を付けず、世界有数の岩壁・氷壁を単独で登るマーク・アンドレ・ルクレールさんに密着した「アルピニスト」（2021）。

　第4週「本年度米アカデミー賞を制覇した気鋭の映画会社A24制作」では、アメリカの映画製作・配給会社「A24」発の2作を上映。アレクサンダー・ワインスタインさん原作の短編小説を、独創的な映像表現で映画化したSFドラマ「アフター・ヤン」（2022）、突然始まった独身中年男性とおいとの共同生活をモノクローム映像で描いた「カモン カモン」（2021）。

　第5週「フランス女性監督が描く、彼女たちの肖像画」では、娘・母・祖母の3世代をつなぐ喪失と癒やしの物語「秘密の森の、その向こう」（2021）と、中絶が禁止されていた1960年代のフランスを舞台に、望まぬ妊娠をした大学生の戦いを描いた「あのこと」（2021）を上映。

　4月29日に「リビング ザ ゲーム」上映に合わせ、プロ格闘ゲームプレーヤーのカワノ選手、立川選手がトークイベントを行う。MCは富山県eスポーツ協会会長の堺谷陽平さん。5月13日には「人生クライマー～」の武石浩明監督が上映前、舞台あいさつに登壇する。

　上映は6月2日まで。トーク・舞台あいさつの予約は電話またはホームページで受け付ける。