小矢部市の「クロスランドおやべ・セレナホール」で12月3日、富山の女性ボーカルグループ「grava(グラーバ)」がコンサートを行う。
スペイン語で「砂利」「小石」を意味するグラーバは2002(平成14)年、布上智子さん、千葉はなさんを中心に「声の力を生かす」ボーカルグループを目指し富山で結成。その後、シンガーの高野さおりさん、ピアニストの上野聡美さんが加わり、2006(平成18)年にファーストアルバムをリリースする。翌年、千葉さんが市川和則さんと結成したアコースティックデュオ「羊毛とおはな」としてデビュー。グラーバは活動休止状態になる一方、布上さん、高野さん、上野さんは、富山と東京を拠点に、それぞれの音楽活動を展開していく。
羊毛とおはなはヒット曲「ただいま、おかえり」などで注目を集めるが、2015(平成27)年に千葉さんが36歳の若さで逝去する。2017(平成29)年、布上さん、高野さん、上野さんの3人でグラーバの活動を再開。翌年に12年ぶりとなるホールコンサートを富山で開催する。
さまざまな音楽活動を経て、「富山を愛するボーカルグループ」と自称するほど地元への愛が深まったという布上さん。結成から20周年を祝う今回の記念コンサート「GIFT!」に関して、「私たちの感謝の気持ちを音楽に託したい。遠い空に居る千葉はなも、この日はきっとステージにやって来ると思う。富山の皆さんに音楽の楽しさと喜びを感じてもらい、笑顔になっていただければ」と呼びかける。
18時30分開演。料金は、一般=3,000円、高校・大学生=2,000円、中学生以下=1,000円(以上、当日は500円増)。