フードトラック「謳うてっぱん」が7月15日、富山市内での営業を始めた。
お好み焼きをはじめとするてっぱん焼きメニューをテイクアウトで提供する同店。今年4月まで農産物直売所で勤務していた店主の酒井里美さんは、地元農家との出会いや新鮮な野菜のおいしさに触れるうち「このおいしさをたくさんの人に届けたい」と、もともとやりたかった鉄板焼きをフードトラックで提供することを思いついたという。
「小麦粉を使ったお好み焼きも好きだが、米粉やそば粉を使ったグルテンフリーの生地を持ち味に、県産の安心安全な食材で作る身体に優しい鉄板焼きを提供したい」と話す。
グルテンフリーとは、小麦など穀物のタンパク質の主成分であるグルテンを除去した食事のこと。同店では、お好み焼き、ガレットの生地には上市町の農家が無農薬で作る米粉とそば粉を使う。酒井さんによると、メニューやシーズンによるが、できるだけ富山県産の野菜を使うことを心がけているという。
看板メニューは、グルテンフリーの「お好み焼き」。上市町産の米粉とそば粉に長芋を加えたモチモチの食感が特徴。マヨネーズや付け合わせのわさび菜も、酒井さんの手製のものを使う。「プレーン」と「豚肉入り」の2種類を提供する。
今後は「そば粉のガレット」「多国籍風焼きそば」など、出店日やイベントごとにメニューを変えて提供するという。現在、富山市内は「そよかぜ農産物直売所 藤の木店」(富山市開)、「富山駅南口」「黒崎屋」(富山市寺島)での出店を予定している。
酒井さんは「インスタグラムの投稿で、出店場所やメニュー内容などの情報を更新していく。トラックを見かけたら立ち寄って見てほしい」と話す。