富山市出身の今井悠斗さん、丹羽悠華(にわ・はるか)さんの企画展「なみいるやど」が6月25日から、滑川の古書店「古本いるふ」(滑川市瀬羽町、TEL 076-456-7620)で開催される。
1999(平成11)年生まれの今井さんと1996(平成8)年生まれの丹羽さんは富山市出身。現在は共に県外在住だが今秋に富山へ移住し、自然が豊かで古い建物も残る滑川で民宿の開業を目指している。
今井さんは工務店に勤務する傍ら、カメラ片手に日本全国を旅していたという。街の玄関の役割を担い、さまざまな人々が行き交う宿の存在に引かれ、自ら手がけたいという思いに至った。丹羽さんは建築やまちづくりを研究する大学院生で、地域資源の循環拠点としての宿を作るのが夢だという。
企画展では滑川で撮影した写真、ZINE、街歩きマップなどを展示販売。予約不要の参加型企画も用意するという。展示について、今井さんは「今回の企画は妄想宿を開くというコンセプト。飲食も宿泊もできないが、滑川という街や人々がもっといとおしくなる仕組みを考えている。来場した方たちの理想の宿についても聞かせていただければ」と話す。今井さんは土日、丹羽さんは6月25日・26日・28日に在廊予定。
古本いるふ店主の天野陽史さんは「宿を始めたいと聞いた時は少し驚いたが、当店は新しく何か始めたい人を応援していきたいと思っている。特に若くてやる気のある人ならなおさら。この展示を契機に、今井さんらの思いを感じていただければ」と来店を呼びかける。
営業時間は12時~18時。観覧無料。7月3日まで。