本の表紙と装丁に焦点を当てる企画展「本のヌード展 in TOYAMAキラリ」が現在、「富山市立図書館 本館」( 富山市西町)で開催されている。
同展では、普段は本のカバーに隠れている表紙を「本のヌード」に見立て、カバーと表紙のギャップを紹介。北は利尻島から南は沖縄まで、日本各地の「本好き」60人がセレクトする約90冊を展示し、作り手の工夫やメッセージが込められた表紙の魅力を掘り下げる。
「本好き富山人 おすすめヌード!」のコーナーでは、「古本ブックエンド」「デフォー」などの古書店や新刊書店「紀伊国屋書店・富山店」、「山田写真製版所」が富山の「本好き」として9冊を推薦する。
「本の解体展示」では「藤原印刷」(長野)の協力を得て、色を分けて製版する分版工程を独自に解体する。「作家の本づくり」では造本までこだわる作家らの書籍を紹介。今年亡くなった装丁家の桂川潤さん、平野甲賀さんを追悼するコーナーも設け、2人の歩みを関係者の証言と共にたどる。
関連イベントでは、11月6日にトークショー「本の解体SHOW!」を2階ロビーで開催。製本会社勤務の笠井瑠美子さん、画家・装丁家の矢萩多聞さんが本づくりのプロセスを解説する。司会は、同展を企画したライター・編集者の末澤寧史さんが務める。定員60人。要申し込み。
開館時間は9時30分~19時(金曜・土曜は20時まで)。11月30日まで(10日は休館)。