高岡市出身の俳優・瀧内公美さん主演の映画「由宇子(ゆうこ)の天秤」が、11月5日にシネコン「J MAX THEATER(ジェーマックスシアター)とやま」(富山市総曲輪)で公開される。
瀧内さんは、高校生の頃から富山でグラビアを中心に活動。大学入学のため上京し、卒業後の2012(平成24)年から俳優として活動する。主演を務めた「彼女の人生は間違いじゃない」(2017年)では第27回「日本映画プロフェッショナル大賞・新人女優賞」、「火口のふたり」(2019年)では第41回「ヨコハマ映画祭・最優秀新人賞」といったさまざまな映画賞を獲得した。
「由宇子の天秤」で瀧内さんが演じる主人公・由宇子は、女子高生いじめ自殺事件の真相を追うドキュメンタリーディレクター。父が営む塾の講師と掛け持ちしている。世に問うべき問題に光を当てようとする由宇子だったが、父の思い掛けない行動によって信念が揺らぎ、究極の選択を迫られる。
監督を務めるのは春本雄二郎さん。春本さんは、家族を知らない男が親友と婚約者の間で揺れる「かぞくへ」(2018年)で監督デビュー。同作で、第33回「高崎映画祭・新進監督グランプリ」を受賞した。
富山での公開について、瀧内さんは「地元で主演作を上映していただけることを大変うれしく思っている。今はなき高岡SATY(ワーナーマイカルシネマズ高岡)での映画鑑賞の日々、スクリーンにときめき、映画女優になりたいと願ったあの頃が懐かしい。あれから18年の時が経ち、こんな日が来るなんて夢のよう。『見に来てほしいがいちゃ。応援してやってま、頼んちゃ』と私の心が叫んでいる。J MAXシアターに足を運んでもらいたい」と話す。
上映は11月18日まで。