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富山で「ダンシングホームレス」上映会 「新人Hソケリッサ!」ダンスパフォーマンスも

映画「ダンシングホームレス」のワンシーン。

映画「ダンシングホームレス」のワンシーン。

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 路上生活経験者のダンス集団「新人Hソケリッサ!」の活動を追った「ダンシングホームレス」の特別上映会が、10月17日に文化施設「オーバード・ホール」(富山市牛島町)で行われる。同ホールとミニシアター「ほとり座」とのコラボ企画第6弾。

路上生活経験者で構成された「新人Hソケリッサ!」

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 2005(平成17)年、振付師・アオキ裕キさんが結成した「新人Hソケリッサ!」は、メンバーが路上生活経験者によって構成されている。主に路上を舞台にパフォーマンスを行う一方、「東京都美術館」「金沢21世紀美術館」などでの公演や、2016(平成28)年にはリオ五輪文化プログラムへの参加も果たすなど、国内外で活動を繰り広げている。

 2019年公開の映画「ダンシングホームレス」では、映像ディレクター・三浦渉さんが3年にわたって同グループに密着。さまざまな苦悩を抱えたメンバーの日常生活と躍動する身体表現を捉え、踊ることで人生を取り戻していく姿に肉薄する。同作についてオーバード・ホールの福岡美奈子さんは「ダンスの技術も経験も乏しい人たちが、雨の中を道路で、公園で、裸足になって踊る。この映画は社会からドロップアウトした人たちが踊り、生きる姿がありのまま描かれている。全部をなくし、のたれ死ぬことを覚悟した人の生きざまと表現に注目してほしい」と話す。

 上映後には「新人Hソケリッサ!」とギタリスト・石川征樹さんによるダンスパフォーマンス、トークセッションが予定されている。今回のイベントに際して福岡さんは「富山では1日限りの上映であり、北陸最大級のスクリーンと音響で作品を堪能できる貴重な機会。上映後のパフォーマンスでは、舞台芸術が生まれる劇場という場所で、彼らの生身の表現をじかに体感してほしい。トークセッションでは、映画公開後に生活がどのように変化したか、今なお踊り続けている理由は何かをテーマに話してもらう。観客の皆さんからの質問も受け付けるので、足を運んでもらいたい」と呼び掛ける。

 開演時間は13時30分。入場料は2,500円。

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