ステンシルアーティスト「Rebelman★Army(レベルマン★アーミー)」のタナカシュウヘイさんによるイベント「路上にて GALLERY ON THE ROAD」が10月10日、複合施設「SOGAWA BASE」(富山市総曲輪3)で開催される。
野外イベントでライブペイントを行う「Rebelman★Army」
富山市在住のタナカさんは2002(平成14)年から、70年代のパンクやルーツレゲエ、ダブなどのレベルミュージック(反逆音楽)から受けるイメージを中心に、ステンシルアート作品を制作。世界最大規模のステンシルアートコンテスト「STENCIL ART PRIZE」の2017年大会と2019年大会ではファイナリストに選出された経歴を持つ。全国の野外フェスやクラブイベントでのライブペイント活動、個展なども各地で行うほか、国内外のミュージシャンとのコラボグッズなども手掛けている。
「SOGAWA BASE」マネージャーの蛯谷耕太郎さんは「タナカさんから『アートや音楽は、ギャラリー・ライブハウスなどの閉ざされた空間でイベントを行うことが多いが、海外ではストリートなど野外で見かけることが多い。気軽にアートや音楽を感じられる場所が作りたい』と企画を打診された。コロナ前は日常的に表現活動をしていた人も、会場の制限などで活動ができなくなっている状況。しかしアーティストたちの表現活動は止まることはない。海外のように富山の街でアーティストたちが好きなように表現する場と、自由な風景があったらいいのではとの話からイベント開催に至った」と振り返る。
タナカさんは「アーティストの制作過程を目にする機会は通常ないと思う。完成された絵を見るだけでなく、過程を見ることで刺激を受け、『チャレンジしたい。コミュニケーションを図りたい』と思ってくれる人が、一人でもいてくれたらうれしい」と話す。
主に木材を使った創作集団「100式ワークス」による個性的な大型ペイントボードの作成と花人(かじん)「MINAMO(ミナモ)」さんによるフラワーアート装飾、「Rebelman★Army」によるライブペイントで、ジャンルを超えた作品を即興で作り出すという。
広場では「Rebelman★Army」の作品販売をはじめ、滑川の古本店「古本いるふ」のアートブック販売と路地裏バー「URA」のタコス販売、総曲輪のミニシアター「ほとり座」オーナーのDJ KATANABEさんによる選曲、滑川の「KEIZO倉庫」による古着販売などを行う予定。
タナカさんは「地元の良さを若い人たちに教えてあげられる年齢にもなってきたから、富山のアーティストたちとの連動性を持てるような企画を考えた。自分たちの表現を、できるだけたくさんの人に知ってもらうために路上に出ることで、フラットな感じで見てもらいたいと思った。当日は、自分たちの作品を見て何かやりたいと思う人が出てきたら面白いし、次の世代に何かをつなげられたら」と意気込む。
開催時間は12時~18時。