富山市中心市街地にある多目的スペース「スケッチ」(富山市総曲輪2)で7月10日から、アマチュアカメラマン・山崎諭(さとし)さんの写真展「山崎諭 写真展『岩井窯』」が開催される。
40年間、サラリーマンを続けながら写真を撮り続けてきた山崎さん。富山市で民芸品などを扱う「林ショップ」で、鳥取の窯元「岩井窯」(鳥取県岩見町)の作品をいくつか購入していたこともあり、5年前に鳥取へ行った際に岩井窯に立ち寄った。
岩井窯で見た光景は、山崎さんにとって「被写体の宝庫」だったといい、そこから2カ月に一度は鳥取へ撮影のために通うようになっていったという。モノクロで撮影された写真を見た岩井窯の山本教行さんが写真を気に入り、2018(平成30)年には岩井窯で写真展も行った。
2020年の12月、山本さんが写真集を作ろうと発案。富山市在住のデザイナー・高森崇史さんがデザインで協力し、今年4月18日に自費出版で写真集「岩井窯」を発売した。5月1日に富山駅で行われたイベント「BOOK DAYとやま」では、山崎さんと高森さんがブースで直接販売も行い、高森さんは「少しマニアックな写真集かと思ったが、予想外に反響が大きかった」と振り返る。
今回の写真展では額装した約15点を展示。写真集に未収録の作品も展示しており、販売も行う。
高森さんは「写真展では写真集に収録した作品も大きくプリントしているので、写真集とはまた異なる見え方を楽しんでほしい。山崎さんが見た岩井窯を多くの人に見てもらい、岩井窯に思いを馳せてもらえたら」と話す。
開催時間は11時~19時。水曜休催。18日まで。写真集の価格は2,970円。「岩井窯」、「林ショップ」(富山市)、特設オンラインストアでも販売する。