北陸のアーティストを中心にCD販売を行っている富山の独立系音楽レーベル「TOKEI RECORDS(トケイ・レコーズ)」が、インディーロックバンド「GAME CENTER(ゲームセンター)」の新作アルバム「LOVE」を3月24日に発売した。
同バンドは2018(平成30)年、ボーカル・作詞を担当する水野さんと、ギター・作曲を担当するミチマルさんが石川県・金沢市で結成。同レーベルからこれまでにシングルEPと、7インチ・シングルレコードを発売している。2020年、音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL」の配信ライブに出演。2021年、金沢市に本店を置く「北国銀行」のCMに楽曲「さよならサバーバン」が採用され、同曲で「CDショップ大賞北陸ブロック賞」を受賞。現在は活動拠点を金沢から東京に変え、サポートメンバーを加えたライブを行っている。
音源の販売をサポートしてくれるレーベルを探していたタイミングで、トケイ・レコーズ代表の山内晃一さんと出会ったというミチマルさん。「共通の知人を通して、山内さんが自分たちのことを気に入ってくれていると聞いた。初めて会って話をすると、自分たちのことを好きだという気持ちがとても伝わってきた。山内さんから活動についてたくさんの提案を受けて楽しくなり、同レーベルから発売しようと決めた」と話す。
新作は「さよならサバーバン」をはじめ、ミュージックビデオで先行配信された「サーカス」、フジロックの配信ライブで披露した「あわれな魂」を含む全8曲を収録。ロックサウンドに加え、メンバーが影響を受けたという昭和のフォークソングと、ビートメーカーでもあるミチマルさんの持つヒップホップ要素が垣間見えるサウンドに仕上がっている。結成当初は英語詞だったが、同作は日本語詞で制作されている。
ミチマルさんは「新作は直球の日本語ロックで、たくさんの人に届けばいいなという思いを込めて作った。個人的に5曲目の『Waves (Big Animal Theory Interlude)』を区切りに前半が夕方、後半は夜に合うと感じているので聴いて試してほしい。今はバンドにとってうれしいニュースがたくさんあり、良い雰囲気で活動できていることが本当にありがたい。周りの友達や家族、地元の人たち、応援してくれている全ての人の生活の一部に、ゲームセンターをそっと置いてもらえるとうれしい。そうなるように、楽しみながら頑張りたい」と話す。
トケイ・レコーズの山内さんは「ゲームセンターは、パンクやハードコアを音楽的ルーツに持ちながら、さまざまなジャンルを吸収しアウトプットできる。そのたけたバランス感覚に持ち前のポップさも加わり、インディーロックになじみがないリスナーにも届く作品が完成した。自分たちのやりたいことを貫き、いつまでも良い作品を作り続けられるよう、レーベルとしてこれからもサポートしていきたい」と話す。
アルバムの価格は1,760円。4月10日、愛知県名古屋市で発売イベントが行われる。