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富山市議の不正に迫ったローカル局による映画「はりぼて」上映 舞台あいさつも

左が砂原さん、右が五百旗頭さん

左が砂原さん、右が五百旗頭さん

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 富山市中心部のミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪、TEL 076-422-0821)で10月31日から、富山市議の不正に迫るチューリップテレビ制作のドキュメンタリー映画「はりぼて」が上映される。

「はりぼて」ポスター

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 監督は同局で記者を務めた五百旗頭(いおきべ)幸男さんと砂沢智史さん。五百旗頭さんはスポーツ記者や警察担当などの記者経験を積み、2016(平成28)年から2020年3月まで夕方のニュース番組キャスターを兼務した。砂沢さんは営業や編成のデスク勤務を経て、2015(平成27)年春から報道記者を務めている。

 2016(平成28)年8月、同局のニュース番組で「自民党会派の富山市議 政務活動費事実と異なる報告」とスクープ報道がされた。これがきっかけとなり、議員の不正が次々と発覚し半年で14人が辞職した。同作では騒動のてん末と、その後の議員たちの行く末をカメラが捉える。議員辞職後の告白、不正を認めながら議員を続ける姿、市民の反応、メディアの裏側などを通して、地方議会から国の在り方まで問い掛ける。

 「ほとり座」スタッフの樋口裕重子(ゆちこ)さんは、「4年の撮影期間での変化が見どころ。富山市という小さな街が、日本という国の現実を浮き彫りにしていく素晴らしいドキュメンタリー作品。笑い、考え、未来を考えるよい時間になれば。音楽も絶妙でとてもよかった」と話す。

 「この作品を見た子どもたちは、うそをついてはいけないと教える大人たちもうそをつくということを知り、どんなふうに感じるのか。自分も大人として、子どもたちと見て話し合いたい。このような映画体験は映画館でなければできないと思う」とも。

 6回行われる舞台あいさつは、五百旗頭さん、砂沢さんがレギュラーで登壇。ゲストにオウム真理教関連事件の追及で知られるジャーナリストの江川紹子さん(11月7日)、映画「新聞記者」の原案者で、東京新聞社会部の望月衣塑子(いそこ)さん(14日)、北日本新聞社社会部記者の高橋良輔さん(15日)らを招く。

 樋口さんは「ゲストが毎回違うので、同じ話にはならないだろう。映画を見た後にゲストの話に耳を傾けることで、鑑賞者の映画体験がさらに深いものになれば」と話す。

 上映スケジュールは「ほとり座」ホームページに掲載する。鑑賞料は、一般=1,800円、シニア(60歳以上)=1,300円、学生=1,000円、小・中・高校生=500円。予約は「ほとり座」店頭、電話、メールで受け付ける。11月20日まで。

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