富山県内のものづくり企業と作家がタッグを組み、商品を販売するオンラインポップアップショップ「海ト山トあなた」が7月23日に開設された。
新型コロナウイルスの感染拡大により、イベントの出店や実店舗の売り上げが大きく落ち込む富山県のものづくり企業や職人たちの力になるべく、富山のものづくりに関わるメンバーを中心に企画した。毎回異なるテーマを掲げ、それぞれの分野のキュレーターがよりすぐりの商品をプロデュースし紹介する。
第1弾は、富山土産として商品を展開する「越中富山 技のこわけ」と「越中富山 幸のこわけ」の商品に着目したオリジナルギフト商品を販売した。
新商品として「幸のこわけ 白えびの浜干し」を使い、富山にゆかりのある料理家と焼き菓子店がそれぞれオリジナルの焼き菓子を開発。「技のこわけ 福分け皿」をはじめ、さまざまなアイテムと菓子を組み合わせ、「桂樹舎」(八尾)の和紙を使った「福分け箱」に詰めてセットとして届ける。
7月23日の発売で第1弾商品は早々に完売となったが、今後も季節ごとにテーマを決め商品の販売を進めていく予定という。
富山県総合デザインセンターの五十嵐瞳さんは「『技のこわけ』では、これまでに当社と関わりの少なかった方々とのコラボが実現できてうれしい。たくさんの人に手に取っていただき、少しでも多くの方に富山のものづくりの魅力を感じていただければ」と話す。
今回キュレーターを務めた田中真紀子さんは、富山と東京の2拠点で食にまつわるディレクションやコーディネーターとして活動する。「普段あまり出会わない職人や料理家などがコラボすることで、富山のブランドを新しい目線で知ってもらうきっかけになった。問い合わせもたくさんあり、反響の大きさに驚いている。今後もこのポップアップストアを通して、富山のいいものをたくさんの人に今後も伝えていきたい」と話す。