富山県内でオールロケを敢行した映画「もみの家」の先行上映が2月28日、富山県内で始まった。
不登校になった少女が自立支援施設「もみの家」に入居し、さまざまな人との出会いや豊かな自然、日々の暮らしの中で成長していく過程を描く同作品。主演は「nicola」専属モデル、女優の南沙良さんが演じる。共演者は、俳優の緒方直人さんや女優の田中美里さんほか。
2017(平成19)年、映画「真白の恋」でデビューした富山市出身の映画監督・坂本欣弘さんの2作目となる。脚本は、「真白の恋」を手掛けた北川亜矢子さん。主題歌は羊毛とおはなの曲が採用された。
坂本監督は1986(昭和61)年、富山県出身。大学在学中より映像の世界に入り、卒業後は助監督として経験を積んだ。2011(平成24)年に映像制作会社「サガンピクチャーズ」を設立。富山と東京を拠点にCM、PV、VP、テレビ番組の制作を行っている。初監督作品は「間白の恋」は第32回高崎映画祭では新進監督グランプリ、なら国際映画祭、福井映画祭で観客賞を受賞した。
撮影は、砺波市、立山町など1年をかけて富山県内でロケを敢行。坂本監督は「美しく広がる富山の散居村が舞台。四季を感じながら作品を撮影してきた。主人公と『もみの家』のメンバーとの1年という時間がこの作品の中にしっかりとした息遣いで映し出されている」と振り返る。「彩花の繊細の感情を、南さんが見事に演じてくれた。とても温かい映画になっていると思う」と話す。
JMAXシアターとやま(富山市総曲輪)、TOHOシネマズファボーレ富山(婦中町)、TOHOシネマズ高岡(高岡市下伏間江)で先行ロードショー。全国は今月3月20日より順次公開。