ブックイベント「ぶっく寺す」が11月24日、入善にある真宗大谷派「念興寺」(下新川郡入善町、TEL 0765-78-1252)で開催される。
19代目住職である瓜生義寛さんの妻であり、「古本ユニットricca(リッカ)」として活動していたみゆきさんが企画。先々代の17代目住職・義淳さんが図書館を開きたがっていたと知り、17代目が集めた明治・大正・昭和初期の貴重な蔵書を公開しようと思い立った。
第5回となる今回は、子ども向けの本の専門店「メリーゴーランド京都」の店長・鈴木潤さんによる講演会「絵本と子ども」を行う。参加費は500円(未就学児は無料)。鈴木さんは2016(平成28)年に「絵本といっしょに まっすぐまっすぐ」(アノニマ・スタジオ刊、1,650円)を刊行。日常の出来事を交えながら、お薦めの150冊を紹介する絵本ガイド的エッセーとなっている。鈴木さんは少林寺拳法二段の資格者でもある。当日は絵本の販売も行う。
岩瀬「豆本堂」の堀麻由美さんによる折本作り(参加費1,000円、定員5人)、カメラマン・徳光典子さんによる写真撮影(参加費2,000円、定員10人)のワークショップのほか、ピアノ発表会、ヨガ体験教室なども行われる。「念興寺図書館」では17代目の蔵書を一部公開する。
浄土真宗大谷派の僧侶にして文筆家・扉野良人さんが立ち上げた「りいぶる・とふん」ブースでは、扉野さんのセルフプレス作品を販売。出版と柑橘(かんきつ)生産を兼業する「みずのわ出版」(山口)の書籍販売、ミカンの予約受付も同ブースで行う。美術同人誌「四月と十月」、神奈川の出版社「港の人」の書籍や、長野の古道具店「ninjinsan」の子供向け古道具も販売する。
庫裏(くり)では古本を主としたフリーマーケット「一箱古本島」を開催。「古本いるふ」「デフォー」「ぷななれお」「ricca」といった県内から、「散歩堂」「ベランダ本棚」「石英書房」(東京)、「古本ハレクモ」(兵庫)など県外の古書店も集結する。
飲食ブースでは、カフェ「グラチネ」(入善)による幻の舟見名物「葡萄羊羹」をリメークしたスイーツ&軽食、パンと焼き菓子の店「てくてく」(魚津)のパンのほか精進カレーなどを提供する。
開催時間は10時~17時。入場無料(一部は有料)。