イベント「昆虫食の会in富山」が8月11日、氷見市の「久目地区交流館」(氷見市久目)で開催される。
氷見市久目地区ではさまざまな資源を活用しながら「愉快な田舎づくり」「居心地の良い田舎づくり」をテーマにした企画に取り組んでおり、自作のれんが窯でのパン・ピザ作り体験や梅摘みやシロップやエキスなどの梅の加工品作り体験、鼻歌体験会などの音楽プロジェクトなどを行っている。
イベントでは、内山昭一さんによる昆虫食セミナーを開催する。内山さんは長野県出身。昆虫料理研究会代表、NPO法人食用昆虫科学研究会理事を務め、著書は「楽しい昆虫料理」「昆虫食は美味い!」「昆虫食入門」など。昆虫食を広めるために、全国で昆虫食イベントを開催している。
セミナーの前半では、見た目に反しておいしいとも言われ栄養価の高い「昆虫の食糧としての可能性」や「昆虫食がなぜ注目されているのか」などについて講義を行う。後半では、会場近くの里山へ行き虫あみを使って昆虫を採集。内山さんの指導の下、参加者が採取した虫を調理して試食を行う。昆虫はセミを中心に、コオロギ、ミルワーム、ハイイロゴキブリなどを事前に用意する予定。セミナーは定員50人、昆虫採集は定員30人。
企画者の中村研太郎さんは「東京にいるときに、興味本位で内山先生の昆虫食イベントに参加したことがきっかけ。昆虫食にはまだまだ抵抗感があるが、内山先生の解説と実際口にしたときのおいしさに驚いた。昆虫食はゲテモノとして扱われやすいが、世界中の人々によく食べられている。富山で開催したら面白いと思った」と振り返る。
「企画する私たちにとっても初めての試み。戦々恐々しながらも果敢に挑戦してみたい。昆虫の生態を学ぶだけではなく、昆虫の食糧としての可能性にも触れることができるので、子どもたちにとっても夏休みの自由研究のテーマになると思う。『気になっていた』『それは無理!』という人も、この夏に挑戦してみてほしい。既成概念に風穴を開け、昆虫食のおいしさや可能性を一緒に感じてほしい」とも。
開催時間は14時~。参加費は、大人=2,500円、16歳未満=1,250円(セミナーは、大人=1000円、子ども=500円)