BBT富山テレビ放送(富山市新根塚)は4月20日から「みんなのニュース」のローカルニュース枠にて「R65+(アールロクジュウゴプラス)」特集を開始した。これから迎える超高齢社会をプラスに生きる術を探るために、生涯現役のシニア世代から、高齢世代を支える若者、それらを取り巻く地域行政の取り組み、ITや認知症予防などの新しいサービスの事象を、年間シリーズで取材していく。
4月20日月曜日の第1回放送では、「ちょっとしたヒントでチャンスになる」をテーマに、高齢者の新しい就労を促すビジネスに着目。その一つとして、インターネットを介して家事代行などをマッチングするクラウドサービスを運営しているエニタイムズ(東京都渋谷区)を取材。番組では、65歳の主婦が得意の料理を活かし24歳の独身女性の調理代行を1回5000円行う場面や、別の65歳の主婦が28歳の子育て主婦の自宅で清掃代行をする姿を密着した。シニア世代は「自分の主婦としての能力が活かせることが嬉しい」と語り、依頼した側は「まるで母親のような存在。頼りになる」と評価していた。高齢化が進めば、ご近所同士の助け合いが必要になるため、富山県内でもこういったサービスが広がるとの予測で締めくくっている。
21日は「高齢者シェアハウス」、22日は「趣味で生涯現役」、23日は「地域包括ケア」、24日は「お年寄りの新しい桃源郷」をテーマに放送される予定。なお富山県は、年齢や障害を問わず誰もが一緒にケアを受けられる「富山型デイサービス」や、住民参加型の地域医療再生システムの構築(南砺市)など、医療介護領域で先端的な取り組みが多いとされている。
「R65+」特集の放送時期は、毎月第2もしくは第3週の月~金曜日の18時15分~18時45分のうち10分程度。情報提供や放送内容のお問い合わせは、富山テレビ報道部(076-492-7107)まで