富山市民俗民芸村(富山市安養坊)民芸合掌館で10月10日・11日、「33富山旅おもてなし茶会」が開催される。
富山県内14市町と東京都台東区・墨田区で現在展開している体験型観光プログラム「大人の遊び、33の富山旅。」の一環。2013年秋から春と秋の年2回行っている同プログラムは今回、「高低差4000mの世界」「神秘の海 富山湾」「魅惑のアーツ&クラフツ」など、「富山らしさ」を感じる6つのテーマで構成した33のプログラムを用意している。
富山市民俗民芸村では、「はじめての民藝を見る、学ぶ、体験する」ためのプログラムとして、民芸と美に関するプレゼンテーションやワークショップを行っている。特別プログラムとして企画した同茶会では、33富山旅スタッフが「バタバタ茶」をふるまう予定。
富山県朝日町で古くから飲み継がれている「バタバタ茶」。やかんや茶釜で煮出した黒茶の汁を、二本合わせの茶せんをバタバタと振り立てて飲む様子からこの名が付いたといわれている。「バタバタ茶」で使用する黒茶は日本でも珍しい発酵茶であり、茶せんで泡立てることで味わいがまろやかになり飲みやすくなるのが特徴。
旧家山岸家(富山市)や岐阜県飛騨市から移築された古民家に、柳宗悦(やなぎむねよし)さんのアート作品を展示している同施設。33富山旅プランナーの木股浩さんは「『民芸思想』を空間の細部まで体現したミュージアムの中で飲むお茶は、来場者にとってきっと格別の体験になるはず」と話す。
開催時間は13時~16時、参加無料。要入館料、全館=520円、1館=100円。問い合わせは同施設(TEL 076-433-8270)まで。