富山市磯部町で4月1日・2日、伊フィレンツェにある高級サルトリア(仕立屋)「リベラーノ&リベラーノ」の紳士服オーダー会が開かれた。主催は富山市内でで紳士服小売業を営むエフアンドエス。
会場となったのは、個人住宅、商業施設などの建築設計業務のほか輸入家具の販売も手掛ける「五割一分」(富山市磯部町3)。オフィス2階のギャラリー。同ギャラリーではデンマークの「フリッツハンセン」「カールハンセン&サン」、スイスの「ヴィトラ」などの世界の有名家具メーカーの商品を展示販売している。今回、ハンガーラックと打ち合わせスペースを新たに設け、ヨーロッパのサロンをイメージした空間に仕上げた。
会場では、マスターテーラーであるアントニオ・リベラーノさん自ら採寸、生地選びなどを行い、フィレンツェに戻った後に型紙を引き、仮縫いの作業を始める。今回の注文客は次に受注会が開かれる7月に仮縫いを体に合わせる確認作業、11月に中縫い確認作業となり、完成は来年4月ごろで約1年をかけて納品となる。予算はジャケット1着約70万円~。
エフアンドエスの中川康成社長は「自らの仕事を通して、富山が文化的後進県でないことの証しとして、また当店の志の高さの証しとして、このオーダー会を継続できれば。こんな小さな街で、リベラーノのオーダー会が開けることに感謝している」と話す。
問い合わせは同社直営店「フォギー&サニー」(越前町、TEL 076-422-7259)まで。