上市町が1月16日、企業経営者や移住者の声を紹介する冊子「はたらくらすコネクションin上市 2016-2017」を発行した。
はたらくらすコネクションin上市 2016-2017の表紙と誌面
上市町での暮らしや働き方を記事にまとめた同誌は、上市町産業課が「プロジェクトデザイン」(滑川市)に委託し、2014年度から発行している。上市町内の全世帯である約8000世帯に配布し、インターネット上でも公開。町民が町の魅力を再発見するとともにインターネットを通して町外からの交流人口を増やすことを目的とする。
「はたらくらす」は「働く」と「暮らす」の造語で、この事業を通して町内企業同士や企業と町民との結び付きを深めてもらいたいとの願いを込めて命名した。
同誌および同HPでは企業と商店を計96社を取材し、上市町での働き方を紹介。製造業や建設業、飲食店などさまざまな業種の経営者に創業の経緯や仕事に懸ける思いをインタビューするほか、求人情報なども掲載する。取材先と町民のアンケートからは、地元企業や商店の利用促進、新たな交流イベントの創出などの声が寄せられている。
暮らしをテーマにしたページでは、県外からUIJターンで移住した18組を取材。「自然の中で子育てをしたい」とIターンした家族をはじめ、東京での仕事を続けながら毎月北陸新幹線で通う女性、農業の夢をかなえるために息子の高校進学を機に移住した家族らが、上市町で暮らして感じた町の魅力などが語られている。
取材担当の古野知晴さんは「今回は町内企業で働く若手従業員のインタビューを初掲載した。従業員の方の率直な声を通して、学生や20~30代の人に上市町企業での働き方を具体的にイメージしてもらえれば」と話す。
巻末には町内の飲食店で使えるクーポンを掲載。上市町の飲食店21店と提携し、『食後のコーヒー1杯無料』『プチデザート1つプレゼント』などの特典を用意する。古野さんは「大勢の方に利用していただければ」と呼び掛ける。
冊子は上市町役場、上市町観光協会、つるぎの味蔵などにも設置する。